IWSによるAPI作成やクラウドサービスとの連携などへ新たにチャレンジ。IBM iの経験とノウハウを加えて、自社の強みにしていきたい |セールスシステムソリューション部 

2024/10/12事業

Y・U

セールスシステムソリューション部
部長

ーー Y・Uさんは、このお仕事に携わるようになってどのぐらいですか。

Y・U 私は2004年にネクサスに入社し、2022年に3社の合併統合に伴い誕生したクレスコ・ジェイキューブに所属することになったので、もう20年以上にわたってこの仕事に携わっています。

ーー ずっと技術畑なのですね。最初に担当した仕事はなんでしたか。

Y・U 最初はある金融会社を担当しました。大学時代の専攻は情報工学だったので、ITの基本知識はありましたが、実社会でIT業務に携わるのは初めての経験なので、先輩に教えを乞いつつ、アプリケーション改修を学ぶところから始めました。その後は、ある金融機関の合併に伴うシステム移行や、金融系のIT子会社に関する社内システム構築などの案件に携わりました。

ーー 今所属しているセールスシステムソリューション部は、どのような業務に携わっているのですか。

Y・U セールスシステムソリューション部は大手通販会社、旅行関連会社、運輸会社など、主にIBM iを運用されているお客様に向けた設計・開発・保守サービスをご提供しています。私自身は部長として、部のマネジメントや人員の管理を担う一方、プロジェクトマネージャーとして、システムの設計・開発・保守などに携わっています。

ーー 最も長く担当しているお客様はどういった業種分野ですか。

Y・U 大手通販会社のお客様とは、ネクサス時代からの長いお付き合いになります。メインフレームからIBM iへ移行されているので、その移行支援や、移行に伴うCOBOLアプリケーションの保守などを長く担当しています。

ーー 今、なにか開発プロジェクトは動いていますか。

Y・U ある旅行関連会社のお客様で、大規模なシステム改修プロジェクトが進んでいます。このお客様は一般的な旅行会社や旅行代理店ではなく、全国の旅行代理店に向けてさまざまな旅行商材を提供するホールセール事業を展開しておられます。
 
その重要な旅行商材の1つに、国内から海外まで世界中の航空会社の航空券を予約・発券するシステムを提供することがあります。大手の旅行代理店であれば、こうした航空券予約・発券システムを自前で導入・構築できますが、中堅・中小の旅行代理店では予算的にも人員的にも、自社でシステムを構築・運用するのは難しい状況があります。
 
そこで旅行商材ホールセラーである当社のお客様が、そうした旅行代理店に向けて航空券予約・発券システムをご提供するわけです。すでにIBM i上で航空券予約・発券システムが稼働しているのですが、今回のプロジェクトではそのシステムをIBM i上で大規模に刷新することになりました。

ーー プロジェクトのスケジュールを教えてください。

Y・U プロジェクトのキックオフは2024年4月で、第1フェーズの本稼働は2025年春ごろを予定しています。私は少し遅れてプロジェクトに参加しており、ちょうど要件定義が終わり、基本設計がスタートするタイミングでした。2024年11月ごろから詳細設計に入ります。現在は12~13名のプロジェクトメンバーが動いていて、今後、開発が佳境に入る段階でメンバーをさらに増員する予定です。

ーー このプロジェクトでは、なにか技術的に新しい試みを予定していますか。

Y・U システムはWebアプリケーションとして運用する予定で、Web側はPHPで、ビジネスロジック側はILE RPGで開発します。IBM iとWebアプリケーションとの連携にはAPIを使用する予定で、これが新しいチャレンジですね。当社ではAPIの連携方式をいろいろと検討し、IBM iの標準機能である統合Webサービス・サーバー(IWS)を採用してAPIを作成することになりました。すでにサンプルプログラムを作成し、きちんと呼び出せるかを検証し、問題ないということで、お客様からも承認を得ています。

ーー 今後はこうした新しい技術的な試みで得たノウハウを、いろいろなお客様に提案していくことになりそうですか。

Y・U そのとおりです。APIによる連携方式や、クラウドサービスとIBM iの連携など、いろいろと新しいチャレンジにトライしています。そうした経験とノウハウを強みに、いろいろな場面でお客様にご提案していきたいと考えています。

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