クレスコ・ジェイキューブは9月10日、高木システムの全株式を取得し子会社化することを決定した、と発表した。子会社化は2024年10月1日の予定。
高木システムは1988年の設立で、電気・電子部品や電設資材、機械部品の製造・流通業向けに、販売物流システム「TREE」をベースとする基幹システム構築やITソリューションの提供を行ってきた。TREEシリーズは「100社以上」の販売実績がある。
一方、クレスコ・ジェイキューブは2022年7月にクレスコ・グループの3社が合併してできた会社で、合併によってIBM iとオープン系、基盤構築からアプリケーション運用・保守までをトータルにカバーする総合ITベンダーへと生まれ変わった。
そして現在、IBM iを戦略分野として推進中で、今年4月にはアイエステクノポートと包括的協業パートナーシップ「Project Techno-Cube」を締結して、IBM i市場の開拓と活性化で共同歩調をとっている。さらに10月にはProject Techno-Cubeの第1弾の共同開発製品として「Tech-Cube DataOne」を発表する予定で、共同マーケティングなどを展開中である。Tech-Cube DataOneは、IBM iデータの照会、ExcelやJSONなどのエクスポート、API連携の3つの機能を備える「新しいタイプのIBM iデータ活用ツール」である。
また既存のIBM i製品・サービスの拡充も推進中で、さらにそれとは別にIBM i分野におけるアセットのパッケージ製品化も検討中という。
高木システムの子会社化はこうした取り組みの一環で、クレスコ・ジェイキューブにとっては事業領域と製品ソリューションの拡大、高木システムにとっては既存顧客への多様な付加価値の提供が可能になる。両社は今後、「ビジネスシナジーをいっそう高めていく」としている。
なおクレスコ・ジェイキューブのIBM i製品・サービスには以下がある。これに今回の子会社化によってTREEシリーズが加わることになる。
・IBM iトータルサービス(基盤~アプリケーションの開発・運用・保守)
・JCUBEクラウド(IBM Cloud、Power Virtual Serverを含むクラウド移行・構築・運用支援)
・スマートワークソリューション(DX対応の申請・承認処理ソリューション)
・J CUBEケア・サービス(iSeries Siteの法令対応・活用支援)
・J CUBEアカデミー(IBM i研修サービス)
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