Y・S
第2事業部
デジタルソリューションセンター
スペシャリスト
ーー Y・SさんはIBM iビジネスに携わるようになってどのぐらいですか。
Y・S 当社は2022年7月に3社が統合合併することで誕生しましたが、私はその前身会社の1つであるネクサスの出身です。社会人生活をスタートさせた1995年から、一貫してIBM i、当時のAS/400を担当してきました。かれこれ30年近くになります。
ーー 具体的には、IBM iに関するどのようなお仕事ですか。
日本IBMのサポート部門である「IBMアンサーライン」を担当していた時期が長く、そのときにIBM iに関するさまざまな知識やノウハウを吸収しました。その後はマシンリプレースやIBM iの導入、業務アプリケーションの開発・運用・保守など、IBM iに関するほぼすべての業務に携わってきました。
ーー クレスコ・ジェイキューブが誕生して以降も変わらずIBM iの担当ですね。
Y・S 3社の統合合併に際して社長面談を受けたとき、私はIBM iが大好きなので、合併後もIBM iの業務を継続したいと直訴しました。その熱意が認められて、クレスコ・ジェイキューブになってからもIBM iの業務を継続しています。
ーー クレスコ・ジェイキューブが手掛けているIBM iビジネスの全体像を教えてください。
Y・S クレスコ・ジェイキューブとしてのIBM iビジネスは現在、大きく3つの領域があります。
1つ目は、合併前から長くお付き合いのあるIBM iのお客さまに対して、アプリケーションの開発・運用・保守やお客様業務の支援、マシンリプレースなどの作業をご提供することです。
2つ目はメインフレームやオフコン、もしくはWindowsやLinuxなどオープン系の環境で基幹システムを運用されてきたお客様がIBM iへ移行する際のコンバージョン作業をご支援することです。
そして3つ目は、「J CUBEケアサービス」のご提供です。これは人事・給与・経理・ワークフローなど多数のシリーズで構成される「iSeries Site」をスムーズにご利用いただくためのサービスで、法改正への対応やそれに伴う機能改善、ご利用者からのお問い合わせへ対応、サービス・メニューの最新情報や各種セミナーのご案内などをご提供します。2023年6月末まで日本IBM パックセンターが提供してきたサービスを、2023年7月1日から当社が実施することになりました。
ーー Y・Sさんが所属されている第2事業部 デジタルソリューションセンターはどのような業務を担当しているのですか。
Y・S 主にJ CUBEケアサービスのご提供と、IBM iのクラウドサービスである「IBM Power Virtual Server」の導入・運用・保守をご支援する業務が中心です。IBM iに関する案件やご相談が当社に寄せられると、まず私の所属する部署に入ります。その内容を検討し、必要に応じて、デジタルソリューションセンターであったり、あるいはほかの適切な部署に業務を割り振って、お客様のご要望に対応することになります。今のところ、私はその司令塔のような役割を果たしています。
私自身はその業務のほかに、あるお客様のIBM iプロジェクトに参加しており、現行システムの機能拡張に向けて現行調査や要件定義を進めているところです。
ーー クレスコ・ジェイキューブが手掛けるIBM iビジネスの強みをどのように考えていますか。
Y・S クレスコ・ジェイキューブが誕生して、3社がそれぞれに備えていた強みを統合したシナジー効果が生まれています。IBM iについていえば、リプレースに伴うマシンインストールからアプリケーションの開発・運用・保守、教育や技術者派遣など、IBM iのトータルサービスをご提供できる点が最大の強みであると考えています。
ーー IBM iビジネスについて、2024年度の目標を教えてください。
Y・S まず現在、オンプレミスでIBM iをご運用中のお客様に対して、IBM Power Virtual Serverをご提案し、適切にご支援する機会を増やしていきたいと思っています。お客様先からクラウドサービスへアクセスするためのネットワークを最適に構築するなど、IBM Power Virtual Serverには今までと異なるスキルやノウハウが必要ですから、当社でもクラウドに強い技術者を育てるべく、研修会を開催するなど技術者育成に注力していく方針です。
それからIBM iのお客様は全国におられるので、首都圏だけでなく、全国のお客様をサポートできるように体制を強化していくことも今年度の目標に据えています。
最近は人材不足、とくにIBM iの技術者不足に悩むお客様の声を聞くケースが増えてきました。なにかIBM iの運用についてお困りのことがあれば、ぜひ一度、当社にご相談いただければと思います。