当社は、2024年4月から2026年3月までの3年間を対象とする「第1次中期経営計画」を策定しました。
この「第1次中期経営計画」は、2022年7月にクレスコ・グループの3社が合併して誕生した当社が、将来へ向けて飛躍的な成長を遂げるための最初のステップとなるものです。
当社は2022年7月の合併以降、約2年間にわたり、経営および事業の基盤整備を急ピッチで進めてまいりました。
当社の事業領域は、特色のある事業を展開してきた3社が1つになったことで、ほぼ全業種のすべての業務分野をカバーするものとなりました。また技術領域では、基幹系、オープン系、クラウド、AIなど多種多様なIT技術を自家薬籠中のものとし、ITコンサルティングからシステム企画、設計、開発、運用、保守までの全フェーズにおいて、最適なソリューションを最適なタイミングでご提供できる体制を整えました。
お客様と企業をめぐる事業環境は急速に変化しています。そしてお客様の事業を長年にわたり支えてきたIT基盤は今や“レガシー”と呼ばれ、変革の必要性が叫ばれています。その一方で、AIなどを援用した新しい製品・技術・サービスが、かつてないスピードで相次いで登場しています。
当社はこのような環境のもと、3社が築いてきた技術、経験、知見、および人財を結集し、さらに強固なものとするために「第1次中期経営計画」を策定しました。
当社は、お客様にITによる創造と価値をお届けし、お客様と社会の発展に貢献してまいります。
第1次中期経営計画
1.経営ビジョン
ONLY ONE and PLUS ONE “みんなが笑顔になる会社”
「当社の強み=ONLY ONE」を存分に発揮し
ステークホルダーの皆さまへ
「創造と価値=PLUS ONE」をお届けします。
2.経営課題と対応方針
経営ビジョンを踏まえ、3つの経営課題とその対応方針を定めています。
◎経営課題
●高収益ビジネスへのシフト
お客様に高い付加価値を提供するデジタルソリューションを拡大し、お客様中心のアプローチを行い、ニーズを掘り下げ、ビジネスの目標や課題解決に資するソリューションを提供することは、高収益ビジネスへシフトするための最重要課題である。
●多様化する顧客ニーズと激変する社会への対応
多様な顧客ニーズに柔軟に対応するために、当社保有の多種多様なIT技術を駆使してお客様の事業価値を最大化する取り組みを継続し、持続可能な社会の実現に貢献しなければならない。
●創造と価値を提供できる人財の育成と確保
IT人財の不足と社会の流動化が加速度的に進行している現状において、当社にとって「人」は最も重要な経営資産であり、「人」への投資による人財の育成と確保は、最重要課題である。
◎対応方針
●お客様に伴走し事業価値を高める最良のパートナーへ
先進技術と既存技術の両方を常に追求し続けてその価値を見極め、さらにお客様への深い理解と洞察力を高めることによって、当社の技術をお客様の価値に転換し、その価値を最大化することにチャレンジする。
●高収益ITサービスの拡大
既存顧客への深耕と新規顧客の開拓によりSIサービスを含むITサービスの拡大をはかり、さらに生産性向上と業務効率化の追求により高収益を確保する。
●デジタルソリューションビジネスの拡大
お客様のDX化を支援するデジタルソリューション製品の開発や機能拡充を推進し、新たな成長の柱とする。
●経営戦略と連動した人財戦略の実行
当社の力の源泉は「人」であるという理念のもと、お客様に価値を提供できる人財育成の施策を継続的かつ多面的に実行し、社員一人ひとりが強みを発揮でき、働きがいがあり、ライフワークバランスを実現する会社を追求する。
3.経営戦略(事業戦略)
第1次中期経営計画では、経営戦略の柱となる3つの事業戦略を掲げ、それを実現するためのアクションプランに取り組み、飛躍的な成長を目指します。
事業戦略①
ITサービスの拡大
エンタープライズ、金融、製造のお客様ごとに定めた施策に基づく事業拡大
事業戦略②
デジタルソリューションの強化
既存デジタルソリューションの拡大と新規デジタルソリューションの開発
事業戦略③
事業基盤の強化
顧客ニーズや市場環境の変化・要請に柔軟に対応し、事業基盤を強化する(M&A戦略を含む)
4.人財戦略
働き方改革や健康経営推進といったウェルビーイングの向上に加え、人財育成、社員活躍推進や採用人数の増加など5つの人財戦略を掲げ、持続的な成長に資するアクションプランを実行します。
人財戦略①
働き方改革・健康経営の推進
人財戦略②
人財採用の強化
人財戦略③
人財育成の強化
人財戦略④
人財配置の最適化
人財戦略⑤
社員活躍の推進
5.経営理念と主な目標
◎経営理念
1.安定した経営のもと、社員・家族の幸福を追求する
2.高度な技術をもってお客様と社会に貢献する
3.変化を恐れず挑戦し成長する
4.多様性を尊重し、個性を大切にする
5.実力主義、成果主義を実践する
◎ 中期経営計画の位置付け
第1次中期経営計画は、2024年4月から2026年3月までの3年間を対象とし、クレスコ・グループの経営ビジョン「CRESCO GROUP Ambition 2030」と連動して実行・推進されます。
◎ 2026年度売上高:40億円
2030年度の売上高60億円の実現に向けて、第1次中期経営計画では売上高40億円を目指す。
◎ ITサービス成長率:30%
2026年度のITサービス(SIサービス、業務スキルベースサービス、製品ベースサービス)の売上高ベースの成長率を2023年度対比で30%増を目指す。
◎ デジタルソリューション成長率:135%
2026年度のデジタルソリューションの売上高ベースの成長率を2023年度対比で135%増を目指す。