海外輸送システムの再構築・AWS移行などを50人体制で推進、新領域の開拓にも意欲|物流システム

2024/03/25

ロジスティクシステムソリューション部
部長

M・T いえ、違います。入社してから10年ほど医療系メーカーのレセコン(*)の開発をメインで担当していました。2011年ごろから物流や旅行業などの運輸関連のシステム開発に携わり、2017年から物流関連の専任担当となりました。

M・T 大型案件としては、現在も対応中の総合物流会社の海外輸送システムの再構築です。Caché/M言語で作られたシステムをIBM Powerへ移行し、Power上でAIX、Db2、WebSphere、Javaを使って再構築し、その後、そのシステムを、AWSへ移行しクラウド化するというプロジェクトです。

プロジェクトは、2005年頃からスタートしていて複数のパートナーが参加しており、当社はその1社です。IBM Powerへの移管は2019年にカットオーバーし、現在はAWSへの移行を進めつつ、保守開発なども担当しています。

M・T 私のチームは社員とパートナーを合わせて約50人ですが、そのうちの40人がAWSへの移行プロジェクトに関わっています。

M・T 今の課題は品質で、最も注力しているテーマになります。プロジェクトは、各サブシステムをプロセス単位にグループ分けして進めています。しかしこれだけの人数で複数のタスクが並行して走る状況だと、予定どおりにいかないことや小さなトラブルは日常的にどこかで発生します。

それに対しては、開発標準の遵守とチェックの徹底はもちろんですが、チームワークの強化が最も重要と考えています。作業で困ることがあったらすぐにリーダーに報告、相談できる環境や、メンバー間でのフォローや情報共有が活発に行える職場環境作りに力を入れています。

また、開発プロジェクトでは数十のタスクが並行して動き、作っては修正することを繰り返しています。そのためより高い視点からの交通整理や、お客様のニーズに素早く対応し、ご要望をキャッチアップしていくための柔軟な体制や業務の回し方も重要だと思っています。

M・T 要員の育成です。私のチームに今必要なのはPMを担える人材で、プロジェクトの目標に向かって担当の仕事を予定どおりに完遂できるスキルと知見を備えたエンジニアが必要です。チームのメンバーは20代、30代の若手が多く、現場の開発者としてはみんな優秀ですが、プロジェクト経験はそれほど多くありません。若手をリードし、プロジェクトを任せられる人材の育成は大きなテーマだと思っています。

M・T 今は定期的に2つの勉強会を開催しています。

M・T 1つは月1回開催している「お客様業務勉強会」、もう1つは若手向けの「技術勉強会」です。お客様業務勉強会はメンバー全員が対象で、各グループリーダーが講師役となって、今取り組んでいるお客様の物流業務フローや特徴について座学スタイルで学んでいます。

技術勉強会は、プロジェクトで必要なJavaやWebの実践的なスキルを習得するためのトレーニング環境を構築し、開発プロジェクトに参画している若手技術者を対象に毎週数回、月に15時間程度、スキル習得のための訓練を行っています。

M・T 最近では、AWSに移行したシステムの周辺システムとして、Redshiftベースのデータレイクシステムから帳票(レポート)を抽出するシステムの構築や、特定の荷主向けの倉庫システムの開発なども複数担当しました。

また担当する部門は別になりますが、IBM iベースの大型の航空輸送システムの運用・保守を新規に受注し、作業に入っています。

M・T 引き合いがあったら、どんなお客様でも積極的にご提案します。当社は20年以上の物流業界での経験を持ち、大小さまざまな物流関連のシステム開発を手がけてきました。さらに、さまざまな業種の基幹システムの開発経験も豊富です。この幅広い経験を活かし、物流企業様はもちろんのこと、製造や流通業界など、自社で物流システムの導入をご検討されている企業様に価値のある提案やシステム開発などの技術を提供できると考えています。

物流分野は、貿易、関税、海上、航空、倉庫、国内配送などと多岐にわたり奥が深いですが、物流分野におけるスキルと知見を着実に積み上げていきたいと考えています。

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