E・N
デジタルソリューションセンター
部長
-- 最初に経歴を教えてください。
E・N 社会人になって以来、いくつかのIT企業に勤務しましたが、大半はソフトウェア製品の開発・保守を担当してきました。私がやってきたことは、今の仕事内容と大きな違いはないですね。
-- 部門長を務めるデジタルソリューションセンターの業務内容はどのようなものですか。
E・N 2つの柱があって、1つはJCUBEケアサービスの推進、もう1つは自社製品・サービスの推進です。
-- JCUBEケアサービスは、iSeries Siteの法令対応やお客様の活用をご支援するサービスですね。
E・N はい。iSeries Siteの各プロダクトに関連する法改正への対応と、お客様がiSeries Siteをお使いになるうえで不明点などがあった場合のQA対応、そしてお客様への情報提供が主な業務内容です。
JCUBEケアサービスの
対象サービス
iSeries Site 給与(ベース) (GUI-PACK/給与を含む)
iSeries Site 給与(プレミア)
iSeries Site 給与 C/S版
iSeries Site 人事(プレミア)
iSeries Site 人事 C/S版
iSeries Site 経理(ベース) (GUI-PACK/経理を含む)
iSeries Site 経理(プレミア)
iSeries Site ワークフロー人事・給与・総務
iSeries Site ワークフロー経理
iSeries Site ワークフロー勤務管理
-- 法改正への対応というのは、法律の改正にあわせてプロダクトを改修したり対応モジュールを開発することですね。
E・N そうです。最近は法律の改正がひんぱんで、そのうえ内容が細かく複雑になっています。とくに給与関連の改正が多く、細かい改正が増えています。経理関連の改正はそれほど多くはありませんが、改正されるときは大型の改正になることが多いです。
また改修に間違いがあってはなりませんから、改正の内容に対する正確な理解とそれに基づく実装が不可欠です。さらに対応モジュールも施行日に間に合うようにリリースする必要があるので、リリースまでのプロジェクト管理が重要です。
ところが法律の改正というのは、施行前にあまり情報が出てこないのですね。そのため情報収集力や法律に関する一定の知識・理解がとても重要です。これに関しては改正があるたびに、いつも奔走しているといった状況です。
-- 実際はどのようにしているのですか。
E・N 改正の内容に関しては、給与系でしたら社会保険労務士の先生に、経理系でしたら税理士の先生に質問をし、細かく確認を取るようにしています。また当局への問い合わせもひんぱんに行っています。当局のご担当者にとっては迷惑なことだろうと、いつも恐縮しています。
-- 骨の折れる仕事なのですね。
E・N はい。ただし、私は法改正の内容にあわせて改修の仕様をあれこれ考えたりするのが好きです。そうした製品の開発・保守をずっと続けてきたということもありますが、自分に向いているなと思っています。
-- デジタルソリューションセンターのもう1つの事業である、自社製品・サービスの推進はどのように展開しているのですか。
E・N 今年4月に発表された中期経営計画の中でも、「自社の製品・サービスを中心とするデジタルソリューションの強化」を事業戦略の1つとしています。
「中期経営計画」の記事
https://www.cresco-jcube.co.jp/cat-business/1505
下期(2024年10月~2025年3月)は自社オリジナル製品のスマートワークソリューションやお天気勤怠、クリアルートなどの拡販を推し進め、それと平行してデジタルソリューション全体の今後の製品化・販売計画と戦略を練っているところです。
お天気勤怠に関しては、防災の日にあわせて9月2日に全社員を対象に大地震を想定した訓練を実施しました。
-- お天気勤怠はスマホで出退勤の打刻が行え、災害時は安否確認に切り換えて利用できるというクラウドサービスですね。
E・N 出退勤の打刻の際に、その日の勤務場所や体調・メンタルなどをお天気マークで入力できる仕組みです。そして災害時は、そのインターフェースのまま切り替えて安否確認が行えます。
-- アイエステクノポートと共同開発した「Tech-Cube DataOne」はどう推進していきますか。IBM iのお客様向けの新しいタイプのデータ活用ツールですね。
E・N 10月31日に発表したばかりですが、業種・業態に関係なくIBM iをお使いのお客様に広く知っていただけるよう、推進していきたいと思っています。
-- 当社も3年目に入って、お客様支援のためのツール/サービスと体制が整ってきましたね。
E・N デジタルソリューションは大きく伸びていく分野だと思っていますので、がんばって活性化させていきたいですね。